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KiCADを用いた回路・基板設計マニュアル

新規コンポーネント作成

hardware/components/Tempelate/を同階層にコピーし, ディレクトリおよび回路図・基板ファイルの名前をコンポート名に変更する.

コンポーネントの回路設計

部品の配置

使用する部品を選び,配置する.

KiCADのライブラリにない部品を使いたい場合は,ネットで探すか,自作する. 自作したシンボルはhardware/library/WOBCLibrary.kicad_symに, フットプリントはhardware/libirary/WOBCLibrary.prettyに追加しておく.

トランジスタのように一般的な部品は,特定の型番のものではなく一般的な記号のものを使う.

電源と配線

部品同士を配線する. 電源に関しては以下のシンボルを使う.

  • VDD: 3.3V系の電源.IC類の電源は基本的にこれを用いる.
  • GND
  • VBUS: USBコネクタから供給される5V電源.
  • VPP: 電池の出力そのまま等,VDDの上流の電源.
  • +BATT: RTCやGNSS用のバックアップ電源.

ICの電源ピンには100nF程度のバイパスコンデンサを付ける.

入出力ラベルの設定

電源以外に外部と接続したいピンは,階層ラベルをつける. 階層ラベル名のprefixにコンポーネント名をつける必要はない.

シンボルのアノテーション

Symbol reference designatorを使用し, 各シンボルについている番号(R0Q1など)を振り直す. モジュール作成時にインポートする作業のため,番号は100から始まるようにする.

Annotate

フットプリントの割り当て

Footprint assignment toolを使用し,シンボルにフットプリントを割り当てる.

特によく使う部品のフットプリントに関しては,

カテゴリ
抵抗 信号用は 0402(1005) サイズを用いる.
積層セラミックコンデンサ 1uF以下は0402(1005) サイズ,大容量の電源用には0603(1608)や0805(2012)サイズを目安に用いる.

Footprint Asignment

LCSC部品番号の割り当て

PCBAサービスで実装したい部品について, ]]>JLCPCB Parts Lib]]>で探した部品の番号 (JLCPCB Parts # とある,Cから始まる番号)をシンボルに設定する. シンボルにLCSCというフィールドを追加し,部品番号を入力する.

LCSC Parts Number

Electorical Rule Check の実行

ELCを実行し,回路に間違いがないか確認する. 使っていないピンには no-conenction-flag (バツ印)を設定して, エラーが出ないようにしておく.

コンポーネントの基板設計

通常はモジュールごとに基板設計を行うが,コンポーネントの回路が複雑で部品点数が多いなどの 理由で基板設計データも再利用したいときには,コンポーネントごとに基板設計を行ってもよい.

注意点等はモジュールの基板設計の項目を参照.

新規モジュール作成

hardware/modules/Tempelate/を同階層にコピーし, ディレクトリおよび回路図・基板ファイルの名前をモジュール名に変更する.

モジュールの回路設計

コンポーネントの挿入

各コンポーネントは,モジュール回路図内の階層シートからリンクして使う.

シートを追加し,Sheetfileに使いたいコンポーネントのパスを設定する.

Sheet Properties

コンポーネントごとに基板設計を行っている場合は,以下の手順で基板設計データをコピーする.

  1. モジュールプロジェクトを開く
  2. 上述の通り,回路エディタで階層シートを追加しコンポーネントの回路図をリンクする.
  3. 階層シート内に移動し,シンボルのアノテーションを行い部品に100から始まる番号を振り直す(階層シート内の部品のみ)
  4. コンポーネントプロジェクトを開く
  5. コンポーネントの基板エディタで部品と配線を全選択→コピー
  6. モジュールプロジェクトを開く
  7. コンポーネントの部品と配線をモジュールの基板ファイル内にペーストする
  8. ペーストした基板の部品と回路図を結びつけるため,基板エディタのUpdate PCB from Schematic ツールで,Re-link ... on their reference designators にチェックを入れて Update PCB
  9. 回路エディタで,シンボルのアノテーションを行い,モジュールの全ての部品について0から始まる部品を振り直す
  10. 基板エディタで振り直した番号を反映させるため,Re-link ... on their reference designatorsのチェックを外してUpdate PCB
  11. さらにモジュールにコンポーネントを追加する場合,1~10の手順を繰り返す.

Update PCB

配線

シートを右クリックしてImport Sheet Pinで階層ラベルに設定した入出力ピンを表示し, コンポーネント間を配線する.

モジュールの基板設計

]]>ノイズ対策.COM]]>などを参考に.

ベース基板の決定

モジュールは基本的に,60mm x 60mm x 1mm のサイズを基準としたベース基板上に実装する. WOBCLibrary内のBaseBoardを用いる.

部品の配置

PCBAサービスで実装する部品は必ず,手実装する部品もなるべく片面に配置する.

配線

]]>JLCPCBの寸法ルール]]> を破らないように,配線幅やクリアランスをとる.

  • 基板厚さ:基本的に1mmとする.
  • ビア:基本的に径0.5mm,ドリル径0.3mm
  • 信号線:0.2mm 以上
  • 電源線:0.4mm, 0.8mm などなるべく太く.1Aで1mmが目安
  • 無線信号:曲線で配線幅 1.5mm〜2.0mm,裏面にGNDプレーンを配置して50Ωのマイクロストリップ線路にする
  • USB信号:配線幅 0.8mm,配線間隔 0.2mm,裏面にGNDプレーンを配置して90Ωの差動マイクロストリップ線路にする(配線が長い場合)
  • 無線信号:曲線で配線幅 1.5mm〜2.0mm,裏面にGNDプレーンを配置して50Ωのマイクロストリップ線路にする
  • CAN信号:配線幅 0.4mm,配線間隔 0.2mm,裏面にGNDプレーンを配置して120Ωの差動マイクロストリップ線路にする

シルクの設定

コネクタやLEDなどが何を表すかわかるように,基板上に記しておく.

部品番号については,手で実装しない部品で書くスペースがない場合は消してもよい.

部品や他の文字,ビアと被らないように配置する. 文字サイズは最低0.8mm以上,できれば1mm以上を推奨.

署名やロゴマークなどを入れてもよい.

ベタGNDの設定

なるべくスタブがないようにする. 外周やスタブになるところにはビアを配置する.

Design Rule Check の実行

DLCを実行し,未配線やクリアランス違反がないか確認する.

ガーバーファイルの書き出し

KiCADプラグインのJLCPCB Toolsを用いてガーバーファイルを書き出す.

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